謹賀新年
みなさんのんびりとお正月を過ごされたでしょうか?
>6.rar先生
『夕凪の街 桜の国』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4575297445/qid%3D1104729744/249-8910614-6277102
読みましたよ(涙
壮大に語るわけではないけれど、かといって一人の女性の不幸にも感じさせない語りかたでした。
私は、銭湯のシーンに重いリアルさを感じました。
手や足の先を失った人々が、日常の景色となってしまっている地雷原の村が、思わず浮かびました。
というわけで、未読の皆様も読んでみてください。
<その他の読書>
正月の読書といえば時代物です(え
『竜馬がゆく』を学生時代の正月休みに一気読みした頃が懐かしいですね。
お正月に幕末物や戦国時代物を読むのは、心構えを新たにするのに効果的かもしれません。
今年はいずれも幕末物ですが、大阪の任侠物(司馬 遼太郎「俄―浪華遊侠伝」)と長崎の通訳物(吉村昭氏「海の祭礼」)でした。
どちらも母親が買ってきたものです…意外なところで趣味が合います。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061311018/249-8910614-6277102
http://homepage3.nifty.com/nakajun/eigohajime/mcdonald/macdo.htm
読み物としての面白さは断然司馬遼太郎です。とくに今回は大阪が舞台。昔の関西弁での応酬が、上方落語のように面白い!
で、思ったことは、昔は良かったとか将来は暗いとか大した根拠なく近視眼的にならず、ゆったり、しかし重くならないように構えるべきである(司馬ワールド入ってます)、ということと、英語勉強しよう・・・ということです(笑)。
NOE
大学時代の先輩「長老」からお祝いが届きました。
以前、名前だけは聞いていたシェリー酒「NOE」。
本当にありがとうございます。早く飲みたいなー!
http://www.passion-wine.com/iberia/iberia.html
甘ーい極上のデザートワインとのことです。いやー、ぜひ生産地を訪れてみたいですね。
多くの人がご存知のとおり、私の出身「西条市」の方言では、語尾に「のーえー」がつきます。
そのため、入寮1日目にして、私は「のえ」と命名されてしまいました。
「のえちゃん」「のえ」、後輩からは「のえさん」・・・
その命名の早さと、普通に名前としておかしくない可愛らしさゆえに、半年後くらいには「のえちゃんって本名何だっけ?」「え、○○さん(苗字)って、のえって名前じゃないの!?」などと言われる有様。
政治ネタに詳しい某氏には、「え?伊藤野江にあやかってるんじゃないの」などとからかわれもしました(おいおい・汗)。
最近では、すっかり「のえ語」も影をひそめてしまいましたが、こんな西条弁サイトを見つけました。
http://irukaweb.com/fujimi/newpage1.html
引用しますと…ほら、ちゃんと書いてあるやん!
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あんのーえー・あんのー<接頭語>
あのね、呼びかけの出だしとして
「あんのーえ、今晩カラオケでも行かんで?」
のーえー<語尾>
何々でねえ、何々だから
「ほんでのーえー」 「やりよったらのーえー」
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私にも分からない方言もたくさんありますが、愛媛は京都からの言葉が流れてきて古語のまま残っているものも多いようです。
例えば「いぬる・往ぬる」や「おらぶ」は普通に使いますねぇ。
「もう、いのかいねぇ(もう、帰ろうかねぇ)」
「一回、家にいんでから来(こ)んかい(一回、家に帰ってから来なさい)」
「もっとしゃんと、おらばんかい!(もっとしっかり、叫びなさい!)」
「いそしい」や「いらう」は、自分のおばあちゃんが良く使っていたので、おばあちゃんの匂いがします。
「いらったらいかんよ」と言われても、子供はいらってしまい、怒られるものなのです。
新天地?
東京、京都、北海道、その他の地域(群馬とか)の皆様お久しぶりです(ぺこり)。
あわただしい引越しからやっと一週間です。
まだネットにつながっていないので、今日はネットカフェに来ていますが
・・・カフェも都内よりぐっと安いです。
せっかく田舎に行くのだからと、部屋は綺麗で広〜い1LDKバストイレ別にしました。
都内なら、家賃は倍以上するでしょう。
近くにはファミリーマートとジャスコとホームセンターがあるだけですが、
それだけあれば生きていけます!(笑
10数分の自転車通勤は、朝をとても清々しいものにしてくれます。
幹線道路沿いに自転車で少し足を伸ばせば、飲食店や本屋も意外とたくさんあります。
初日は、ちゃんとホールピペットで液体が量りとるところから、再訓練。
練習用の水で1mlを採取して電子天秤で量ると、0.99987gや1.00032gという精度になってきたので、
実際のサンプルを使って高速液クロにかける試料を作成&検量線を引いて、自分の精度をテスト。
…あれぇ?こういう世界はもういいや、と思って営業就職したはずなのに…(苦笑
さて、私事に掛り切りになっているあいだも世間は動いています。
すでに(大統領選挙等の話題で)過ぎ去ってしまった感のある話題ですが、イラクで殺されてしまった香田さん。
私の周りではおおむね冷たい反応でした。
「(ああいうところへ行ったのだから)殺されたのは気の毒だが仕方が無い」
「公」の「見解」としては、私もそういう見解です。
しかし、ほとんど反射的な感情として、
『人にはそれぞれの事情がある』
と考えてしまう「癖」がついてしまっているので、それ以上の浅薄な判断材料を押し付けてくるマスコミ報道に対しては、意識・無意識的に耳を洞穴にしてしまいます。
香田さんがイラクに行った個人的な事情までも、今すぐ批評して、善し悪しを言い捨てることには気持ち悪さを感じます。
自分を否定はしないけれど、下らない世間話の肴にされたくない。
迷惑はかけないから、相談をする必要も無いから、だから詮索もしないで、そっとしておいて欲しい。
問題なく、スクスク良い子に育ってきたような私でも、そういう気持ちを負ったことがあるくらいですから、そういう世界を自分の中に持っている人は意外とゴロゴロしているんじゃないかと思ってしまうのです。
寛容な態度ばかりが良いこととは思いませんが、マスコミが「自分探しの旅」だと言えば、浅はかな若者の甘えた旅行だろうと言ってしまうのも、想像力の怠慢という気がします。
香田さんがイラクに行った個人的な事情を、数年後に、どこかのルポライターが淡々と書き散らしたりしていれば、読んでみようかと思います。
小宇宙
本日は晴天なり。
いや、気持ちの良い秋晴でしたね。
そんなわけで、かねてより行ってみたかった『高木盆栽美術館』を訪問。
都心も都心。市ヶ谷の駅を降りてすぐのところに美術館はあります。
一見普通のオフィスビルですが、入口の大きな獅子が目印です。
都心のこんな場所に、樹齢100年を超える素晴らしい盆栽が常設展示されているのです。
http://www.bonsaimuseum.org/j/index.html
なんなんでしょうねー、あの存在感っていうのは。
カエデ、柿、アケビ…
さまざまな樹木が、深い静寂を伴った小さな風景を作っています。
マッチ棒ほどの小人になって、株元に立ってみたい気持ちになる樹ばかりでした。
販売されていたセッコウランの株を購入。
直径10センチも無いような小さな鉢に、40本ほども芽が伸びています。
白い縁取りと光沢のある、丸みを帯びた葉がとっても可愛らしい。
小さい鉢のまま、背丈は伸ばさずに、けれど元気良く育ってもらいたいと思います。
残念ながら、展示の為に、十分な鉢替えや剪定ができないそうで、
この10月一杯で一旦閉館し、しばらく田舎で手入れを行なうそうです。再開日は未定。
というわけで、ご関心のある方はお急ぎください。