琥珀の古酒

noesan2004-09-22

趣味と気の合う同期に連れられ、品川・高輪の『酒茶論』の扉を潜りました。
http://www.jal.co.jp/cityguide/spe/003/hnd.html


といっても、店構えはモダンなカウンターバー。
二人用の小さなテーブルが数個と、カウンターテーブルのみの、多くは無い席数。
私達が飲んでいる時、7〜8人の酔っ払いサラリーマン達が来て、


「この人数で座れる席ある?え、無理?んーじゃぁいいや〜」


と帰っていきました。
ああいう輩を入れないための、テーブルレイアウトなのであります。
ほっとすると同時に、心の中で、店の雰囲気を解しない無礼なサラリーマンの背中に舌を出してやりました。


さてさて、『酒茶論』は日本酒の古酒専門店です。
往時の激しさやクセの強さを熟成させた古酒。


まず、週替りのお試しセットのなかで白眉だったのは『古今(こきん)』。
20年以上の月日を経て、供されたもの。
色が琥珀色であるだけでなく、香り・味もシェリーやブランデーのような洋酒的佇まいになっています。
しかし、洋酒ほど強く攻め込んで来る感じは無く、後味はあくまで軽く、香りだけを残していきます。


メニューのコメント欄に、「酸味があり・・・」と紹介されているものでも、「酸っぱさ」は溶解し、ただ、舌の上をパチパチとはじくような華やかさだけを残していたりします。


そして驚愕(笑)の完成度を持つのは「百々登勢」の20年もの。
http://www.sakasho.com/hp-momotose.html


ぜひ、お試しあれ。


日本全国の地場おつまみも、古酒に負けない個性を出しています。
締めにお薦めの「梅の燻製」の芳ばしさにはやられました。
他に、どんな肉の燻製が、これほどの芳ばしさを醸し出すだろうか?と唸ってしまいます。


飲みに行きましょう!!