憎悪の風船

昨日、山梨から電車で帰る際、駅の売店で読み物を物色。
どの文庫本にも週刊誌も食指が伸びません。

例)AERA『特集:若者よ セックスを嫌うな〜自信喪失男と潔癖すぎる女』

…ヤリすぎだとか嫌いだとか忙しいものです。


ワイドショー色が一番薄そう(または堅い文章で書いてある)ということで、月刊『現代』6月号を購入。
久しぶりに政治色の記事を読み読みして、戦争のことに思いを馳せます。
(以下、あまりまとまりの無い覚え書き)


戦争といえば『風の谷のナウシカ』です。いや真面目な話(苦笑)。
ナウシカで私が好きなシーンは、巨神兵を積んだペジテの船が谷の外れに墜落した時
傷つきながらも生き残った一匹の蟲を、ナウシカが落ち着かせて誘導し、腐海へ帰すところです。
http://www.amagaeru.com/go/sbt/jigsaw/lineup_img/ab/1000/1000_229.jpg


目の前にいる、巨大で醜い一匹の蟲も、身の危険を感じさせる存在である。
しかし、恐怖に駆られて蟲を一匹殺すことによって、仲間の蟲から激しい攻撃を受けてしまう。
そんな状況で、ナウシカが慎重に蟲を誘導して、泥沼の戦いを回避するシーンには
心からホッと肩をなでおろしてしまいます。

米軍にとって、イラク人は蟲に見えるのではないかと思います。
巨神兵で焼き尽くせば勝てるに決まってると、乗り込んできたトルメキア軍?
案の定、泥沼の様相を呈してきました…。


テレビはほどんど見ませんが、人質3人をあんなに時間を割いて取り上げるよりも
全ての国籍と所属(軍人か民間人か)にわたって
ただひたすら、できるだけ正確な死傷者の数をテロップで表示し続けるほうが
戦争の実情をリアルに伝えるのではないかと思います。


どこかで使い古されたような例えでアレなのですが

「この戦争で、アメリカの子供は何人死にましたか?
 イラクの子供は何人死にましたか?」

の問が明白ならば、アメリカの標榜する新政府への希望の芽より
米兵への憎しみの芽のほうが多く育つのは、止めようの無いことだと思います。


私は戦争が政治手段の一つであることは認めますが
政治手段である故に、他国民である『イラク人のため』という
理由など空々しいものだと思います。
(いや、知り合いが「なんでイラク人は民主化してくれる米軍に抵抗するんだろう?」って言ってたので・汗)


自衛隊について言うなら、費用対効果を考えれば
彼らの給水活動は滅茶苦茶無駄で、むしろ迷惑かもしれません。
別に自分達で浄水活動をしているわけではなく、
他の給水車と一緒に、イラク浄水場にならんで水汲んでるだけだそうで。
車を貸して現地の運転手を雇ってあげたら済む仕事では…?
人質奪還以上に無駄金を使っていると思います…。



そうそう、ナウシカといえば、これを載せておかないと…
http://euro2002.hp.infoseek.co.jp/orita_sense05.html